ビジネスマンこそSF小説をよめ!

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2012年09月15日


最近SF小説にハマっています。

いままでうろこ会で発表していたものは、

ビジネス本やノウハウ本などが多かったのですが、

ここにきてSF小説です。


もともと小説は好きだったのですが、

ここ10年くらいはあまり読んではいませんでした。


それがなぜ今SF小説なのか?


きっかけは、岡田斗司夫氏の論を聞いたことでした。


岡田氏がいうには、

「アメリカで成功している起業家はSF小説をよんでいる」

「ビジネス書だけではなくむしろSF小説をよめ!」

といっていました。

(ほんとはもっと細かく説明してましたが)


なるほど、たしかに、と思ったのです。


というのも、ビジネスというのは、

新しいニーズをとらえて、お客様に提供するのが基本。


では「新しいニーズ」とはどう考えればいいのか?

それは、現状を把握しつつ、未来を予測することに他なりません。


今までなら、ある程度こうなるというのが予想できました。

しかし今の時代、何がどう流行るかなんて予測が非常に困難です。


もしかしたら、「流行る」という概念自体古いのかもしれません。


そんな中で、過去からの積み上げだけで

なにかイノベーションが生まれるでしょうか?


そこでSF小説です。


SF小説とは、空想小説。

こうあったらいいな、や、未来などのお話。

つまりすべて妄想です。


しかし、ただの妄想とバカにもできません。

多くの著者は、現在の状況から、きちんと根拠を用意して推測します。

また、人間の欲望をきちんと物語に反映します。


考えてみたら確かにそうです。

技術というのは、常に人間の欲望を形にしてきました。


「これがほしい」「こうなったらいい」「もっと楽をしたい」


これを飛躍させたのがSFです。

なので、意外と今の延長線上にあることが多いのです。


先行きが不透明な今こそ、

こういった考え方が今こそ重要だといいます。

そしてそれはSF小説で養うことができるというのです。


事実、スティーブジョブスやビルゲイツ、

その他海外の多くの先進的な企業のトップは、

学生のときにSF小説を読み込んでいたといいます。


また経営コンサルタントの神田昌典氏も

「日本のオタクといわれている人は、状況の変化に柔軟だ」といっていました。

これもまた、アニメを基盤としたSFの素養にどっぷり浸かっているからですね。


「想定外」や「そんなはずはない」は

あり得ないのだということを知っているのです。


これらの話は、僕の中で激しく腑に落ちました。

油モノをウーロン茶ですっきりしたかのごとくです。


ですが、ビジネス書はどうでしょうか?


色々なものがあるにせよ、

基本は、成功したパターンをまとめて本にしたものがほとんど。

つまり過去のモノなのです。

(もちろん全部がそうではありませんが、傾向として)


ここだけに情報ソースを頼っているようでは、

斬新で先進的な考え方は出にくいといわざるを得ません。


ハッとさせられました。


それに・・


なにより面白いです。

映画やマンガとはまた違った楽しみがありますしね。


読み込んでいて、気づいたら朝だったというのは、

誰しも経験がありますよね。


そんなことで、読書のラインナップに

SFを組み込んでいこうと決意したのでした。


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