【キムブログ】課題本を共有する面白さ

うろこ会ブログ詳細

2017年03月11日


前回の札幌うろこ会【3/4開催】では、初の課題本
「マチネの終わりに(平野啓一郎:毎日新聞出版2016/4/9)」を題材に、
参加者で議論をする試みをしました。

恋愛の仕方を忘れた大人に贈る「至高の恋愛小説」と評されるだけに、
男女の些細なやりとりやお互いになかなか煮え切らない展開に
モヤモヤした方も多かったようです・・笑。(ここは予想どおり。)

今回は、第1章から第5章までを各章毎に解説しながら
参加者の感想・意見を聞くというスタイルにしましたが、
のっけから(第1章「出会いの長い夜」)私が参加者への質問の振り方を誤り、
自身の恋愛・結婚体験をただただ暴露せざるを得ない状況に陥りました。(まじか~。)

しかし、そこは参加者の方々が一枚も二枚も上手でした。
ただただ動揺する私を暖かく見守りながらも、
私が読み取れなかった登場人物の細かい意図や感情など、
大変心強く興味深いご意見や解釈に救われたのでした。(ありがと~。)

 いろいろな方々の解釈を聞くと、この本がまた違った小説に感じてくるのが不思議です。
つまり、読書をしているときは、いろいろな場面において
いかに自分の過去の経験や勝手な解釈によって読み進めていることを痛感します。
ここが課題本を多くの人と共有する醍醐味ですね。(うん、着地した。)

 次回は、第5章からフィナーレへ向かう部分に再度挑戦します。
まだ読んでいない方にも同じ空気感を共有できるよう工夫していきますので、
どうぞご興味ある方は是非次回のうろこ会に足をお運びくださいね。

したっけ、またね。

読書コミュニティうろこ会
キム


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