木村一生

うろこ会スタッフメンバーズ

木村一生

うろこ会代表。1974年札幌生まれ、幼少時より野球に没頭し、少年野球の日本代表に選ばれるも、すでに野球人生のピークを向かえるという悲劇を経験。紆余曲折の中、北大大学院修了後に総合印刷会社に勤務し現在に至る。ノンフィクションから下半身ネタまで読書のジャンルも幼少時から培った守備範囲の広さを売りに日々読書と格闘中。


うろこ会とわたし


うろこ会は釣りキチの集まり?

いつも形から入ってしまう悪い癖がある。2011年春頃に「読書会でもやるか!」なんて、自分で決めた時にはすでに内容よりも会のネーミングの検討から入っていた。どんな参加者が集まり、どんな活動にしようかなど、入り口はまさに真冬のホワイトアウト状態である。集まった参加者がどんな気持ちになるか想像したときに、「目からウロコ」というコトバが雪のように突如降りてきた。当初は、魚とか釣りキチの集まりですか、なんて物珍しさと親しみを込めたリアクションをもらっていたが、その都度なんだか自分でもよくわからないこの「うろこ会」の楽しさ、存在意義を一生懸命説明していたのだ。しかしいま振り返ってみると、この「うろこ会」というのは、ある意味、釣り好きな仲間たちとあまり変わらないのではないかと思うようになった。いい大人たちが毎月苦労して選びぬいた良書(釣果)を持ち寄り、互いに見せつけあって、プレゼンという方法で自分の技術をひけらかし、周りの反応や感想を楽しむ。

出版業界も毎年8万冊近い新刊が世の中に出ている現状を考えると、その中から珍しい魚(良書)と出会う確率は非常に少ない。だから、普段から自分の竿や仕掛け、餌などといった自分の武器(ツール)を揃えることも大切だし、天候や場所、珍しい魚が居そうな場所などを嗅ぎ分ける嗅覚を磨くのもとても重要だと思われる。幸い、僕たちの生活は東京にいようが、北海道の山奥に住んでようが、本を選ぶ上でのデバイドは無いのだ。麦わら帽子がトレードマークの「釣りキチ三平」に倣い、いつか被り物でプレゼンをしたいと思う今日この頃。わたし、カタチからはいるもので。


木村一生が今までプレゼンした本



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